先月の蝶ケ岳に続き、先週は北アルプスの西穂高に登ってきた。
西穂高は標高2909mで、急峻な岩場の連続する穂高連峰の一峰。槍ヶ岳から西穂高山への縦走ルートの1番最後に現れる穂高の名を冠した山である。
特に、奥穂高~西穂高の間は、縦走ルートの中でも高難度の場所が多く岩場も急峻な為、ザイルなしの縦走ルートとしては、日本でも屈指の難易度を誇っている。故に、地図上でもその間のルートは点線になっており、一般の登山者が間違って足を踏み入れぬように注意を促している。
で、今回はそのルートを逆に辿って行き、西穂高岳で折り返してくる予定を組み、山行に行ってきた。
今回のルートとしては、 新穂高温泉~西穂山荘~独標~ピラミッドピーク~西穂高岳~ピラミッドピーク~独標~西穂山荘~新穂高温泉のルートである。
初日は、新穂高ロープウェイで途中まで行き、そこから、西穂山荘まで山の中を登り、テント泊。気温は流石にかなり低く、朝晩は氷点下まで下がっていた。山荘の中で、ゆっくりとコーヒーを飲んでくつろぐセレブな方々を横目に見ながら、ダウンを着て、ダウンのシュラフにもぐりこんで寝た。寒。
でもって、使っているMSRのテントがシングルウォールのメッシュ使いのテントなので、風が程よく抜ける素晴らしい構造になっていたため、これまた寒さに拍車をかけてくれた。寒。
にしても、またしても天気に恵まれ、夜は満天の星空であった。自分には縁遠い言葉だが、あえて使わせてもらおう。とてもロマンチックであった。
炊いて持っていったコメを、ジップロックといっしょに煮てしまったこと以外は、さしたるトラブルもなく、快適なテント場であった。前回の蝶ケ岳は稜線上がもろにテント場だったので、とにかく風が強かった。それに比べれば、天国のようなテント場であった。
そして、翌日朝の6時すぎに出発し、まずは独標を目指した。以前にもそこまでは行ったことがあったので土地感もあり、難なく辿り着くことができた。
問題はここからであった。 大小12のピークを越えていかなければならない。 そして、独標から先は急に岩場の難易度が上がる。
「ここは絶対に鎖が必要だろ!」というところに鎖がない。その為、手がかりを探しながら、じっくりと登る。足を滑らしたら50m位は余裕で落ちそうな岩場の連続。痩せ尾根で、人一人が歩くのがやっとの稜線上を越えて、中間地点のピラミッドピークへ到達した。
そして、さらに岩場との格闘は続く。 這々の体で西穂高岳山頂直下まで辿り着いた。 が、そこに最大の試練が。
手掛かりが全然ない上に、すごい滑りそうな壁を30m位登らなきゃならない。
行けんのかよ、これ?などと自問するが、ちょっと感覚も麻痺しているのでぐんぐん登る。 で、やっとのことで頂上へ。
頂上っていってもほんとに頂上でちょっとしかスペースがないので、やたら高度を感じる頂上であった。
それにしても、頂上から見えたジャンダルム、奥穂高岳、前穂高岳、遠くに見える槍ヶ岳と本当に北アルプスは綺麗だ。自分はまだまだ無理だけど、冬季の北アルプスもまたいいのだろうなと思う。
いつか登ってみたい。

















