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  • 旅の定番アイテムは何ですか? 
  • 旅の定番アイテムは何ですか? 

あなたの定番アイテムは何ですか?季節ごとのトレンドを感じさせるアイテムも魅力的ですが、トレンドに左右されずに長く楽しめる定番アイテムも、着回しをする上で重宝しますよね。また、愛着を持って使い続けることで、その人自身のスタイルを作っていきます。特に、荷物の数が限られる旅をする時に、自分自身の定番アイテムを発見する人は多いのではないでしょうか。今回は、アーバンリサーチ ドアーズと繋がりが深く、様々な形で旅の魅力を発信し続けるメディア『PAPERSKY』編集長のルーカス B.B.さんに、“旅”に欠かせない定番アイテムについてお話を伺います。

ルーカス B.B.(編集者)

ルーカス B.B.(編集者)

—『PAPERSKY』では旅をテーマに雑誌を作られていますが、旅に興味を持ち始めたのはいつからですか?
アメリカの大学を卒業してすぐに日本に来たのですが、それが初めての海外旅行でした。それまでも旅はしていたけれど、海外に行ったことはありませんでした。

—その時から旅に興味を持ったのですか?
そうですね。日本に来て、最初は『TOKION』という日本のカルチャーにフォーカスした雑誌を6年ぐらい作って、その後に『PAPERSKY』を始めました。
—どうしてカルチャー雑誌の次に旅の雑誌を作ろうと思ったのでしょうか?
単純に年をとったからかな。『TOKION』を始めたのは24歳でした。それから6年経って30歳になり、24歳の時と同じ気持ちではやっていけなくなった。嘘をつけばやれるけど、30歳になった自分とのギャップを感じた。年をとっても楽しめる暮らし方とは何か、友人達と話をしているうちに、旅だったら年齢に関係なく楽しめるし、旅を通して様々なカルチャーを伝えられれば面白い。そう考えて『PAPERSKY』を始めました。
—『PAPERSKY』では、アーバンリサーチ ドアーズとも取り組みをされていますね。
地方に暮らす職人に会いに行くページを一緒に作っています。最新号では秋田の職人を取材しました。このシリーズは長くて、今号で11回目です。その前に別のシリーズもやっていて、もう7年ぐらいのお付き合いです。

—雑誌の他にも沢山のプロジェクトをされていますよね。その中の一つ「ツール・ド・ニッポン」について教えてください。
このプロジェクトでは、日本の地方を自転車で巡りながら、ヒト・モノ・コトを通じてその場所の良さを発信しています。地方には魅力的なものが沢山あるけど、あまり知られていない。実際に訪れて体験すれば、その魅力が伝わると思ったので、そのきっかけ作りとして始めました。
—いつからやっているのでしょうか?
2011年からです。ツーリングしながら、地元のカフェでワークショップをしたり、地元産の野菜を食べたりします。これまで様々な場所に泊まりましたが、中でも思い出深いのは農家に泊まった体験です。農家の方々も、小学生がたまに体験学習で来るけれど、大人が来ることはめったに無いから、色々話が出来て喜んでくれる。面白い人が多くて、こちらもパワーを貰えます。

—参加者は全国から集まってくるのですか?
そうだね。自転車は貸し出していますが、輪行したい人は持ってきてもらいます。

—リピーターの方は多いですか?
多いですね。ドアーズの人が好むイベントだと思うから、こういう取り組みをもっとドアーズのお客さんにも知ってもらえたら嬉しいです。ぜひいっぱい誘ってください(笑)。
—様々な形で旅の魅力を発信しているルーカスさんですが、旅をするときの定番アイテムは何ですか?
ブラックのデニムをよく履いています。仕事でも旅でも。旅では街できちんとした服装で食事することもあるし、いきなり山に入ることもある、なのでオールマイティな黒がいいですね。あと、旅のときは荷物をたくさん持たないので、ずっと履いていても汚れが目立たないし、メリットがいっぱいあります。

—よく履いているデニムを見せていただけますか?
これは自分が持っている中でも古いデニムです。毎回壊れたら修理しています。そうすると少しでも長く履ける(笑)。デニムの場合、最初はあまり気持ちよくないけど、長く履き続けるとデニムが自分の身体に馴染んでくる、そこがすごくいいよね。
—たしかにそれはありますね。
いま、『PAPERSKY』でオリジナルデニムを作っています。ベルト部分を紐にして、飛行機に乗る時に検査場で引っかからないようにしたり、ジッパーもなくして、ポケットも一つだけ。あと、防水加工もしています。ストレッチが入っていて、自転車に乗るときや歩くときも動きやすく、オールマイティなものを作ろうと思っています。
—どこかと一緒に作っているのでしょうか?
日本のデニムパンツ専門のブランドと一緒に作っていて、『ARROUND WORLD PANTS』という名前にしようと思っています。これがタグ。
—かわいい、タグが大きいですね。
ユニセックスでサイズ展開は色々あります。たぶん最高に楽だと思う。これで世界を周っても、近所を歩いても大丈夫。

—デニムを選ぶときのこだわりはありますか?
例えば、ミーティングのときはカジュアルなものは履きにくいから、ちょっとフィット感があるものだと、この人は怠けてないなって思われていいかなって(笑)。そういう感じで選んでいます。
—デニム以外の定番アイテムはありますか?
ウィンドブレーカーと帽子です。ここの事務所はそんなに寒くないけど、他の事務所に行くとすごく寒いから、ウィンドブレーカーは大事です。飛行機の中とかもね。帽子は場合によるけど、自転車とか山歩きとか。日除けになるし、街では一つのスタイルとして被っています。

—帽子はどれぐらい持っていますか?
たくさん持っています。このチーム知ってる?
—メジャーリーグのチームですか?
そう、オリオールズ。僕が生まれた町がボルティモア(オリオールズの本拠地)です。育ちはサンフランシスコ。子供のときから大好きで、カル・リプケンという選手に昔サインしてもらってね。

—すごいですね。
野球はすごく好きです。サンフランシスコに引っ越しても、ずっとオリオールズを応援しながら、レイズというチームも応援しています。

—プレーもされていたのですか?
高校までかな、サッカーと野球をしていて、大学に入ってからは自転車。
—普段、洋服を買うときの基準はありますか?
そんなに欲しいと思うものはなくて、デニムもそうだけど、一生懸命穿けるところまで穿いて、そこで何か必要になったら探しに行こうという気持ちになるね。流行っているから買いに行くことはない。『TOKION』を作っていた時は、UNDER COVERのジョニオくん、藤原ヒロシくんとかNIGOくんとか、みんな仲良くていい服を作っていて、それを着ていたからオシャレに見えていただろうけど。あと、アウトドアもするから機能は気になる。もちろん、デザインと機能は僕の中では一緒だから。

—最近行ってよかった場所はどこですか?
スイスが大好きです。『PAPERSKY』でもスイスの特集は今回が3回目。面白いのは、同じ国なのに4つの言葉を話すところ。日本に例えると、渋谷からちょっと神奈川に行くとフランス語からイタリア語になる。ちょっと群馬の方に行くとドイツ語になる。で、またちょっと行くとロマンシュ語になる。スイスの近くにはドイツもイタリアもあるから、もともと移民思想がある。だけど、みんなスイスが大好き。あと、ご飯も美味しいし、ワインも美味しい。

—よさそうですね。
あと、今回の特集で絵を描いてもらった佐々木愛ちゃんが展示をした森岡書店があるエリアも面白いです。普段あまり行くエリアではないけど、銀座なのに人が住んでいて生活感があるところで。だから、最近行った面白い場所は、スイスと東銀座(笑)。
—この編集部も渋谷とは思えない落ち着いた場所ですね。いつからここなのでしょうか?
18年ぐらい。二階が事務所で一階に住んでいます。庭があるからいいよね。
—東京だとなかなかないですよね。
みんなおばあちゃんの家に遊びにきたって言うね。
—最近、新たにチャレンジしていることはありますか?
いっぱいあるけど、最近は睡眠時間を7時間にしようとチャレンジしています。昔は4時間とかだったけど、この一年ぐらいちゃんと寝ようとしています。

—それはどうしてですか?
年をとって、次の日をいい気分にするため。あと、寝るのがすごい贅沢品というか。昔は、水もボトルで売るようになると誰も思っていなかったと思う。すごい贅沢品じゃない水って。僕にとっては寝ることもそんな感じになってきている。みんな忙しいし、画面とかいっぱい見ているし、今の社会は昔よりも疲れやすいし、寝ないといろいろ悪いことがあるんじゃないかと思う。

—昔と比べて食事は変わりましたか?
食事は昔から大好き。昔はコーラを1日6本ぐらい飲んで、コーヒーは7杯、砂糖もたくさん入れて、マックのポテトを1日に3つぐらい食べて、映画の『スーパーサイズ・ミー』みたいな生活だったね(笑)。『TOKION』でもマック特集をやって、全国のマックを回ったりして大好きだった。でも、30歳になってそれもダメだと思うようになって、新鮮なものにこだわり、良いものをストレスなくちゃんと食べるようになったね。

—『PAPER SKY』を始めてから、ご自身のライフスタイルは変わりましたか?
たしかにそうかもね。大人になるっていうか。新しいことといえば、もう一つ子供向けのフリーペーパー『MAMMOTH』を年二回発行していて、そのイベントを12月に奈良でやる予定です。
—どんなイベントですか?
言葉をテーマにしたイベントです。もう一度言葉について、子供でもかっこいいな、面白いなって思わせるようなイベントをしたいと思っています。昔、『MAMMOTH』でストーリーテラーの特集をやったことがあるけど、これはずっとやりたいと思っていたイベントなので、楽しみです。
ルーカス B.B.
クリエイティブディレクター/編集者
アメリカ生まれ。カリフォルニア大学卒業後、(有)ニーハイメディア・ジャパン代表取締役として、トラベル誌『PAPERSKY』やファミリー誌『mammoth』を発行しながら、ウェブサイトやイベントプロデュースなどもおこなっている。これまでに手がけた雑誌に、『TOKION』、『Metro min.』、『PLANTED』などがある。2014年にはNTTドコモのアプリメディア『japan jikkan』を創刊。また、ファミリー向け野外フェスティバル「mammoth pow-wow」や日本再発見の旅プロジェクト「PAPERSKY tour de Nippon」のイベントプロデュース等、幅広く活動している。www.khmj.com
プロフィール
文:大神崇 写真:小池アイ子
文:大神崇 写真:小池アイ子

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