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  • 子育てを楽しむために、大切なことは何ですか? 
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朝、小さな怪獣が目を開けたら、おもちゃ箱をひっくり返したような一日の始まり。 子どもと暮らす毎日は、驚きの連続です。今回は子どもと暮らすことをテーマに、料理家のたかはしよしこさんとアーティストユニット「L PACK.」の小田桐奨さんにお話しを伺います。 たかはしさんは3歳の女の子、季乃(きの)ちゃんのお母さま。小田桐さんは4歳の男の子、新(あらた)君のお父さまです。

お話を伺ったのは、東京・西小山にあるたかはしさんのフードアトリエ「S/S/A/W」。 中に入ると、大きなカウンターの向こうに、個性的な器や料理道具がぎっしり。壁には陶芸家の鹿児島陸さんが描いた壁画が広がっています。 何ともわくわくさせられる、居心地のいい空間。初めてS/S/A/Wを訪れた新君もあっという間に馴染み、季乃ちゃんと遊び始めました。 ところが、次の瞬間にはおもちゃの取り合いがスタート!一触即発という雰囲気です。

たかはしさん、小田桐さん、この可愛くて困った人たちとどんな風に暮らしているんですか? 子育てのことからご飯のこと、毎日着る洋服のことまで語っていただき頂きました。

たかはしよしこ(料理家)
小田桐奨(アーティスト)

たかはしよしこ(料理家)
小田桐奨(アーティスト)

—普段の一日の流れを教えてください。
小田桐:朝食を食べたら妻と息子は一緒に保育園と仕事場へ行き、僕は少し家事をしてからアトリエへ向かいます。 夕方になったら僕が保育園へお迎えに行き、帰宅したら夕食の用意です。 夕食の後はお風呂に入って寝る、というのが一日の流れです。うちは僕の方が時間の融通が利くので、家ではご飯を作っています。

たかはし:うちも小田桐さんのご家庭と似ていますね。 朝は娘が一番に起きて「お腹空いた〜!」という声で皆が起きて、夫が朝食を用意している間に私がお弁当を作ります。 ご飯を食べたら、夫は娘を幼稚園へ送り、そのまま仕事へ。その後に私も出勤して、午後まで仕事をしたら私が娘を迎えに行き、夕食の用意。 19時過ぎに夫が帰宅して、皆でご飯を食べます。

—お父さん、お母さんの役割分担はありますか?
小田桐:明確な分担はなく、その時にできる出来ることをできる出来る方がやるというスタンスです。

たかはし:うちも特に分けていないです。夫がお父さんにもお母さんにもなります。
—日々子育てをしている中で、どんなことを感じますか?
たかはし:とにかく感動が多いです。日々新しい発見や喜びをくれて、産む前の人生が何だったんだろう?と思ってしまいます。

小田桐:全く違う人生になりますよね。

たかはし:この子がいることで、新しい世界が広がりました。彼らはただひたすら楽しむことを追求していて、 そんな姿を見ていると自分も昔はそうだったことを思い出させてくれます。自分の時間は減りましたが、その分楽しさをもらっています。

小田桐:子供と過ごす時間を通して、僕自身も新しい視点をくれる所ですね発見があります。 例えば、街中にいても、子どもが遊びたくなる空間を見つけたり、オムツを換える場所が意外とないことに気づいたり、 今まで見ていなかったことが見えるようになり、街の見え方がガラリと変わりました。
—お子さんと暮らしていて大変なことはありますか?
たかはし:幼稚園が遠いので、送り迎えに苦労するぐらいでしょうか。 うちは夫婦で子育てと仕事をしている分、あまり苦労は感じていません。 夫は子どもが生まれた当初、子どもの生活のリズムに合わせるのに苦労していましたが、今では彼の仕事のリズム自体がガラリと変わり、健康的な生活になりました。 子どもがいるおかげで良くなりましたね。

小田桐:僕もあまり大変さは感じません。元々仕事とプライベートを分けていないので、子育てが大変という意識はあまりないです。
—お子さんのマイブームは何ですか?
たかはし:最近はプリンセスごっこですね。家にはテレビがないのですが、友達の家やYouTubeなどで動画を見て情報収集しています。 その影響なのか、前は黄色が好きだったのですが、今は何色が好き?と聞くと「ピンク・赤・紫」と答えるようになりました。

小田桐:うちの子は図鑑ですね。恐竜と危険生物の図鑑が好きです。
—お子さんはどんな服が好きですか?
たかはし:マイブームの影響もあり、最近はドレスやスカートです。 幼稚園へは動きやすい格好で行かなくてはいけないので着れないのですが、帰ったらすぐにワンピースに着替えて、踊ったりして遊んでいます。

小田桐:うちは着心地のいい服ですね。固かったり、チクチクする服は駄目みたいです。

たかはし:繊細ですね(笑)。うちの娘はおしゃれだったら大丈夫です。

小田桐:自分で服を選びますか?

たかはし:そうですね。でも、娘に選ばせると大変なことになるので(笑)、多少コーディネートはしています。 今朝も大揉めでした。紺のワンピースにピンクの派手な靴下を合わせようとして、お願いだからやめてと言ったのですが、おさまらなくて…。 最終的には私が折れました。

小田桐:息子もたまに自分で選びます。少し前まではテントウ虫のTシャツが気に入っていましたが、最近は赤い服をよく着ています。

—今日はお子さんにドアーズのアイテムを着ていただいた頂きましたが、反応はアイテムはいかがでしたか?
たかはし:すごく気に入っていると思います。私は自分の好みもあってグレーやベージュ系のシンプルな服を着せることが多いので、 よく祖母に「なんでそんな服を着せるの?もっと派手な服を着せた方が子どもらしくて可愛いのに」と言われるんですよ。 そういう意味でも、今日のワンピースはすごく可愛いですね。こんなワンピースが一枚あるといいですね。

小田桐:息子もすごく気に入っています。格好いいですね。
—子育てをする上で大事にしていることは何ですか?
小田桐:今できることをは今やっておくことです。例えば、「だっこ!」とねだられたら応えてあげるとか。 そのうちだっこしてあげたくても、出来なくできなくなりますから。もう一つは、自分で考える癖をつけて付けてあげるようにしています。 分からないことがあれば「自分で考えてみよう」と促したり、自発性は大事にしています。お手伝いも、一緒にやってみるスタンスですね。 毎朝コーヒーを飲むのですが、最近は手挽きミルで豆を挽いてくれるようになりました。たかはしさんはお子さんに家事を手伝ってもらうことはありますか?

たかはし:掃除は逆に散らかってしまうので頼みません(笑)。でも、最近料理ができる出来るようになりました。 枝豆の房を取ったり、果物の実を取ったり、餃子を包んでもらっています。 家ではきちんとコミュニケーションを取るとるようにしていますが、食事はとてもいいコミュニケーションの時間になるので、準備から一緒に始めて、必ず皆で食べるようにしています。 食べている間も食材のことや今日の出来事を話して、なるべく会話を増やそうとしています。 普段から沢山たくさんコミュニケーションを取っていると、娘が機嫌悪くなった時も「自分が忙しかったからだ」とか、すぐに原因が分かりますね。
もう一つは、自分の都合よりも「本人にとってどうなのか」を考え、優先してあげること。 娘が幼稚園に入る時、保育園とどちらに通わせるか悩んだのですが、自然の中で遊ばせてくれる幼稚園と出会って、そこに通わせてあげることにしました。 お迎え時間や距離のことを考えたら保育園の方が良かったのですが、娘にとっては自然に触れられる環境の方が絶対にいいと思って。 小田桐さんがおっしゃったように、この時間は今しかないですもんね。
たかはしよしこ
ケータリングや雑誌のフードコーディネート・スタイリングなどで活躍する料理家。 どんな料理もおいしくてオリエンタルな一皿に変えてしまうスパイス「エジプト塩」も人気を集めています。 フード・アトリエ「S/S/A/W」では、不定期でランチやディナー、音楽イベントなどを開催。素敵な場を提供する、おもてなしのプロフェッショナルでもあります。
たかはしよしこ
ケータリングや雑誌のフードコーディネート・スタイリングなどで活躍する料理家。 どんな料理もおいしくてオリエンタルな一皿に変えてしまうスパイス「エジプト塩」も人気を集めています。 フード・アトリエ「S/S/A/W」では、不定期でランチやディナー、音楽イベントなどを開催。素敵な場を提供する、おもてなしのプロフェッショナルでもあります。
プロフィール
小田桐奨
中嶋哲矢さんとのアーティストユニット「L PACK.」の料理担当。アート、デザイン、建築、民藝などの思考や技術を横断したながらアートプロジェクトなどで活躍中を展開。 珈琲豆の焙煎や販売を行うレーベル「木同山鳥珈琲焙煎所 by L PACK.」も手掛け手がけ、各地に「コーヒーのある風景」を作り出しています。
小田桐奨
中嶋哲矢さんとのアーティストユニット「L PACK.」の料理担当。アート、デザイン、建築、民藝などの思考や技術を横断したながらアートプロジェクトなどで活躍中を展開。 珈琲豆の焙煎や販売を行うレーベル「木同山鳥珈琲焙煎所 by L PACK.」も手掛け手がけ、各地に「コーヒーのある風景」を作り出しています。
文:宮越裕生 写真:小池アイ子

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