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    「ロングトレイルという冒険」

2014.09.16

よりみち、読書のすすめ
「ロングトレイルという冒険」

よりみち、読書のすすめ<br />「ロングトレイルという冒険」

ロングトレイルという冒険
  • ロングトレイルという冒険
  • 著者: 加藤則芳
  • 出版社: 技術評論社
  • ISBN-10: 4774147680
  • ISBN-13: 978-4774147680
自然を愛することの奥深さ

山とか、登山、という言葉を耳にすると、壮大な山々を登るイメージと共に、人生のたとえ話を思い浮かべる。

「よし、ここを登りきったら一山越えるぞ!」
なんて言葉、たまに使いたくなりませんか?

しかし、「ロングトレイル」というのは、そんな風に登って降りる登山とは少し違う。
もし人生にたとえるならば、「山も谷も全てひっくるめた様な、人生そのもの」とでも言うのだろうか。
とにかく、とってもロマンティックなアウトドアなのだ。

作者の加藤さんもまた、そんなロングトレイルに魅せられた1人である。
海外を含め、ありとあらゆる山を渡り歩くプロフェッショナルだ。

登山との一番の違いは、そのプロセスにある。
ロングトレイルでは、何日も、時には何ヶ月も原生自然の真っただ中を歩き続ける。
持ち物は自分で持てるものだけ。
水も、食料も、衣類も全て必要最低限しか持たない。
ゴールを目指すのではなく、いかに自然と共存するかが大切なのである。

しかし一番興味深いのは、彼らが歩く道が決して道なき道ではなく、何人もの先人が歩いて作った道だということ。
そこに自分の足跡を重ねていく。
都会や人から逃げて放浪している訳ではなく、自分が人であることを再認識するために歩いている様なのである。

きっと彼らは知っているのだ。
自然を愛すること、大切にすることがとても難しいということを。
自分達が完全に自然と共存できないということを。
それはとても敬意のある行為だと思った。

山登りが目標を達成していく例えだとすれば、ロングトレイルは日々、こつこつと自分を積み重ねて生きていくことの再確認の様なものなのだろうか?

私の歩く道もいつか、こんな愛に満ち溢れたものになればいいのにと、そっと願った。

本コラム プロフィール画像
URBAN RESEARCH DOORS なんばパークス店 浦井
DOORS なんばパークス店スタッフの浦井です。
本が好きだといい続け、この度コラムを書かせて頂くことになりました。
世の中はネット社会で、タブレット一つあれば沢山の本を手に入れることもできますが、私がおすすめしたいのは、手に触れて、肌に馴染むような味のある本です。
あまり難しく考えず、あ、これいいな、と思ったものをつれづれと書いていこうと思います。
どうぞ宜しくお願いします。

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